今年から大学入試の「共通テスト」が始まりました! 以前は「センター試験」、もっと古くは「共通一次」と呼ばれていた試験の後継となる試験です。
試験の名前だけではなく、出題傾向にもかなり変更がありました。この記事では新「共通テスト」の科目「英語」について、TOEICや総合旅行業務取扱管理者試験の英語問題と比較しながら分析してみたいと思います!
実際の問題・解答は以下のリンクから見ることができます。
目次
共通テストの英語リーディング問題とは?
問題が全て読解問題になりました。つまり文章を読んで内容について回答する方式の問題です。昔から出題されていた、発音やアクセント、文法問題といった出題は一切なくなりました。これは非常にインパクトが大きいと思います。受験英語・学校教育の英語と言えば、まず文法というイメージがありました。そして英語の試験と言えば「発音記号やアクセントの問題から始まって後半で読解」というようなイメージがあったと思います。そのイメージが一気に変わりました。文章量も大きく増えました。総語数は約5500語となっており、昨年の約1.3倍となっています。
共通テスト英語はTOEICに似ている
今回の共通テストはかつての英語試験のイメージを一新したといっても過言ではないでしょう。私は久しぶりに共通テスト(センター試験)を解いたのですが、最初に問題を見た時は「TOEICの試験かな?」と思いました。」
例えば今回の共通テストの第1問ではスマートフォンの画面上でメッセージがやりとりされており、これを読んで問題に答える形式が出題されました。これはTOEICのリーディングでも頻繁に出題されている形式の問題です。しかも顔文字や絵文字までついており、出題側が現在の社会情勢に沿った出題を意識していることがよくわかる問題になっています。
また第2問ではバンド大会の評価に関する英文が出題されましたが、事実と意見を区別して解答させるなどの工夫を感じる問題が出題されました。
また総じて複数の英文や資料を組み合わせて解答する問題が多く、さながらTOEICリーディングパートの後半のような問題が多くなっています。TOEICの勉強をされている方は一度共通テストを解いてみると面白いかも知れません。
共通テスト英語は総合旅行業務取扱管理者試験の練習にも使える
難易度的には難しすぎず、実用性の高い内容が出題されるようになったと言えます。その意味では総合旅行業務取扱管理者試験の英語問題と近い部分があります。
特に今回の出題だと第3問のAが旅行をテーマとした文章になっています。
まとめ
共通テストの英語問題は純粋にリーディング問題のみの出題となり文章量も増えた
出題内容や全体の雰囲気はTOEICに似ている
総合旅行業務取扱管理者試験の勉強にも使える
ぜひ一度、共通テストの英語リーディング問題を解いてみてはいかがでしょうか?