海外観光地理

総合旅行業務取扱管理者試験の海外観光地理問題とは?

総合旅行業務取扱管理者試験の海外観光地理問題とは?

総合旅行業務取扱管理者試験には4つの試験科目があります。そのうちの1つ「海外旅行実務」は総合旅行業務取扱管理者試験でのみ出題される科目です。(国内旅行業務取扱管理者試験では出題されません。)

「海外旅行実務」科目の中で今回注目したいのが20%を占める「海外観光地理」問題です。
海外の観光地に関する様々な問題が20問出題されます。1問2点で計40点となります。

難易度は問題によってばらつきがあります。比較的簡単な問題もあれば、全く聞いたことがないような事柄が出題されることもあります。海外旅行経験が多い方にとっては有利な分野です。実に「旅行」業務取扱管理者試験らしい出題内容となっています。

総合旅行業務取扱管理者試験の実施団体である一般社団法人日本旅行業協会のホームページには、過去の試験問題と解答が掲載されています。

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総合旅行業務取扱管理者試験 海外観光地理問題の出題傾向と対策

「海外観光地理」は出題範囲がとても膨大です。試験対策は難しく「海外観光地理」で満点を取るのは「海外旅行実務」の各分野(航空運賃・出入国・英語など)と比較しても最も難しいかもしれません。

しっかり海外地理を勉強することはもちろん重要なのですが、それと同じくらい得点効率を意識することが大事です。したがって海外観光地理ばかり勉強するようなことは避けるべきです。点数の取りやすさで言えば、航空運賃や出入国に関する問題の方が優れています。1問5点と配点が高く、覚えるべきことも限られているからです。

一方海外観光地理は1問わずか2点にしかならず、暗記量が多すぎます。海外観光地理に時間や労力をかけすぎるべきではありません。よく出題される頻出国・頻出テーマをしっかりと得点源にしていきましょう。難問・奇問も出題されますが、試験対策上はそのような問題はあまり気にしない方がいいでしょう。

海外観光地理 出題傾向 ヨーロッパ

例年7~8問程度 出題割合は一番高い。フランスやイタリアなど重要国を多数擁する。

海外観光地理で出題数がもっとも多い地域です。真っ先に対策したいところです。頻出の国はフランス、イタリア、イギリス、スイス、スペインなどです。地理・歴史・世界遺産など様々な問題が出題されます。全体的に知名度が高くイメージしやすいことが多いです。各国の頻出分野からおさえていきましょう。

海外観光地理 出題傾向 アジア

例年5~6問程度 ヨーロッパに次ぐ重要度。中国・インド・東南アジアから出題される。

ヨーロッパについで出題数が多い地域です。日本から距離が近いため比較的なじみのある国が多い地域です。中国やインドの観光情報から勉強していきましょう。余裕があれば東南アジアのタイやインドネシア、カンボジアなどをおさえておきたいところです。日本人観光客が多い韓国はあまり出題されません。

海外観光地理 出題傾向 アメリカ

例年3~5問程度 アメリカが頻出。特にハワイ州は毎年のように問われている。

例年3~5問程度出題されます。出題数に幅があるのが特徴となります。アメリカは全50州ありますが出題される地域は限られています。なにはともあれハワイ州をおさえましょう。ほぼ毎年出題されています。
次にアメリカ本土の西海岸・東海岸の有名観光地を把握して、余裕があればカナダやメキシコにも手を伸ばしたいところです。

海外観光地理 出題傾向 アフリカ

例年1~2問程度 ケニアやタンザニアの国立公園などが頻出。

なじみがない地域の上、出題数も少ないですがケニアとタンザニアだけでも把握しておきましょう。いずれも自然に関する出題が多いのでキリマンジャロや国立公園などを覚えておきましょう。

海外観光地理 出題傾向 その他

例年数問程度   オーストラリア・南アメリカ・中近東など、幅広く問われる。

オーストラリア、ニュージーランド、トルコなどが比較的よく出題されます。

海外観光地理で何点を狙うべきか?海外観光地理の目標点について

海外観光地理は40点満点です。「海外旅行実務」科目全体では200点満点なので、海外観光地理は全体の20%を占めていることになります。

海外観光地理のおすすめ目標点としては30点、26点、20点の3つです。

海外観光地理 30点目標

40点中30点、20問中15問の正解を目指す目標点です。
正解率75%となります。
観光地理が得意な方、海外旅行の経験がたくさんある方にはおすすめです。

海外観光地理 26点目標

40点中26点、20問中13問の正解を目指す目標点です。
正解率65%となります。
目標点としてちょうどよいですが到達にはかなりの暗記を要する目標点です。

海外観光地理 20点目標

40点中20点、20問中10問の正解を目指す目標点です。
正解率50%となります。
目標点としては少し低めかもしれませんが、試験対策上は現実的な数値です。

1番おすすめしたいのは20点目標です。海外観光地理は最低限半分とれれば十分です。頻出分野をおさえるに留めて他分野の勉強に力を入れましょう。海外観光地理はひととおり学習するだけでかなりの時間が必要になってしまいます。むしろ他の分野(航空運賃・出入国・英語など)に力を入れた方が1問あたりの点数も高く、最終的な高得点が期待できます。

海外観光地理は2点刻みであることにも注意しましょう。海外旅行実務の合格点は120点です。2点刻みの問題は海外観光地理だけです。したがって仮に海外観光地理で2点、4点の端数を取れても合否の判定では役に立ちません。この点も海外観光地理に深入りしない方がよいと考える理由です。

総合旅行業務取扱管理者試験 海外観光地理のまとめ

  • 海外観光地理は海外旅行実務の20%を占める!
  • 海外観光地理を完璧に対策するのは難しい!頻出分野を把握し効率よく勉強しよう!
  • 海外観光地理は半分取れればOK!より力を入れるべきは航空運賃や出入国!

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