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総合旅行業務取扱管理者試験科目 科目「海外旅行実務」の内容とは?
総合旅行業務取扱管理者試験の「海外旅行実務」は、その名のとおり海外旅行やその実務に関する様々な問題が出題されます。200点満点で6割以上(120点以上)の得点で合格となります。難易度は高く、総合旅行業務取扱管理者試験の合格を目指す方にとっては一番の難関となりうる科目です。
海外旅行実務はさらに5つのパートにわけられます。各パートの出題内容や配点をみていきましょう。
航空運賃 | 全8問 各5点 40点 |
出入国 | 全8問 各5点 40点 |
海外観光地理 | 全20問 各2点 40点 |
その他実務 | 全8問 各5点 40点 |
英語 | 全8問 各5点 40点 |
以上のような内訳になっています。
各パート40点満点ですが、海外観光地理のみ1問2点です。
なお各パートごとの合格点、基準点、必要最低点などはありません。
つまり全体で120点取れればどんな得点の取り方でも合格です。
極端な例では、航空運賃と英語がともに0点だとしても、残り120点分すべて正解すれば問題なく合格となります。
航空運賃
難易度 難しい 対策しやすさ ふつう
航空運賃パートの内容・勉強法
飛行機の国際便の運賃を求めたり、関連した問いに答えたりするパートです。海外旅行実務の看板とも言うべき部分で、総合旅行業務取扱管理者試験全体でも象徴的な出題パートといえます。
普段見たり聞いたりすることのない専門用語や、慣れない計算が多く苦手とする方が多いパートです。しかしながら慣れればある程度得点が見込めるパートでもあります。テキストの内容をはじめから理解するのは難しいので、ひととおり読んだら練習問題や過去問をやってみてください。そうすればいずれ資料の読み方がわかり、テキストに書いてあった内容の意味も自然とわかってきます。
出入国
難易度 やさしい 対策しやすさ 対策しやすい
出入国パートの内容・勉強法
旅券(パスポート)や関税についての問題が出題されます。海外旅行実務の中ではもっとも取り組みやすいパートであり、内容も対策もシンプルです。雰囲気的には科目「旅行業法」や科目「旅行業約款」近く、暗記でなんとかなるパートです。ここで得点をかせぐ気持ちで準備してください。
海外観光地理
難易度 難しい 対策しやすさ 困難
海外観光地理パートの内容・勉強法
世界中の観光地や、それに関連する問題が出題されます。観光カルトクイズといっても過言ではなく、総じて難易度は高いです。とにかく範囲が膨大なうえ、観光がらみであればどんなことから出題されてもおかしくありません。満点をとるのが一番難しいパートかもしれません。ここばかり対策しても、1問2点なこともありあまり得点の伸びが期待できません。頻出事項をおさえたら他のパートに注力しましょう。
その他実務
難易度 ふつう 対策しやすさ 対策しやすい
その他実務パートの内容・勉強法
都市・空港コード、時差、時刻表、EUなど海外旅行に関する様々な分野からの出題となります。海外旅行で実際に必要となる知識が多く、海外旅行の経験が多い方にとっては有利な科目かもしれません。問題ごとにはっきりと特徴が異なります。とっつきやすそうな問題から慣れて、徐々に自分が得意な問題を増やしていけば大きな得点源となります。
英語
難易度 英文自体の難易度は普通だが感じ方は人による 対策しやすさ ふつう
英語パートの内容・勉強法
英語の資料を読み取って問題に答えるパートです。さながら受験や学校の英語の試験のような内容です。英語が得意か否かで得点のしやすさがまったく変わってきます。英語が得意な方がこのパートで点を取れば、海外旅行実務科目の合格が容易になります。逆に英語が苦手な方がこのパートで点を取れなければ、科目そのものの合格が難しくなるでしょう。
とはいえ英語自体の難易度はそこまで高くなく、英語が苦手な方もパート丸ごと捨てるような戦略はおすすめできません。英文の内容は観光に関わることしかでてきませんので、おおまかな意味はつかめます。いずれにしても過去問を分析して準備をすることが大事です。
海外旅行実務における英語の重要性
英語は海外旅行実務攻略、ひいては総合旅行業務取扱管理者試験攻略において非常に重要です。前述したとおり英語は海外旅行実務の200点のうち40点、20%を占めるのはもちろんですが、ほかのパートでも重要です。その他実務でも英語が得意だと有利ですし、航空運賃計算でも英語に抵抗感がない方が有利な部分があります。試験によく出る単語だけでもいいので最低限の英語対策はした方が得点が期待できます。
英語レベル別得点戦略
英語が得意な方
英語パート40点分のうち30点から満点が期待できます。したがって他の科目は半分+αで十分合格点が狙えます。
英語が普通な方
なんとか英語パートの半分を得点し、できれば30点近く取れるといいでしょう。不利になることなく他の科目とトータルで勝負ができます。
英語が苦手な方
わかる問題だけでもいいので1問でも多く得点しましょう。簡単な問題も例年出ています。その上で他の科目をしっかり勉強しておけば全体で120点をとることは十分可能です。
英語はその他実務や航空運賃でも少し関わってくるのでなるべく苦手意識がない方が有利です。過去問をみてよく出る単語をわかるようにしておきましょう。旅行の案内に関する英文が多く、例年似たようなパターンで難易度も決してそれほど高いわけではありません。英語全部をあきらめることなく取り組んでみてください。