海外旅行実務航空運賃

【徹底解説】航空運賃問題の解き方【総合旅行業務取扱管理者試験】

この記事では総合旅行業務取扱管理者試験の「海外旅行実務」で出題される

航空運賃問題の解き方について解説します!

令和元年度実施の総合旅行業務取扱管理者試験問題を使用しますので下のリンクをクリックしてください。

https://www.jata-net.or.jp/seminar/exam/guide/past-test/pdf/2019_q02.pdf

https://www.jata-net.or.jp/seminar/exam/guide/past-test/pdf/2019_q03.pdf

【徹底解説】航空運賃問題の解き方【総合旅行業務取扱管理者試験】

まずは問題文の18ページを見てください。

④海外旅行実務と書かれたページがあります。

1問目から航空運賃問題から出題されています。

まずは「1.旅程」を見ましょう。

東京~マドリード~パリ~ニース~ヘルシンキ~東京という行程です。

下にもさらに色々書かれていますが、ひとまず無視して大丈夫です。

まず認識したいのは「ヨーロッパに色々行って帰ってくる旅行らしい」という点です。

つづいてさらに下をみると

「問1.」との記載があります。

これが今回攻略すべき問題です。

早速見ていきましょう!

航空運賃計算問題の解き方

「ニースを運賃計算上の折り返し地点として、往路に Standard B 運賃、
復路に Saver L 運賃を適用した場合、運賃算出のための計算式はどれか。」

と聞かれています。

この設問を言い換えると

「往路が東京~ニースでStandard B 運賃、復路がニース~東京でSaver L  運賃」

という意味になります。

次に資料をみましょう。

一番上に

「資料1. JL 日本発 ヨーロッパ行 〈Flex Y 運賃〉〈Standard B 運賃〉〈Saver L 運賃〉」

と書かれています。

3種類の運賃があるらしいということがわかるようになってください。

今回は設問でどの運賃をつかえばいいかはもう書かれていました。

「往路が東京~ニースでStandard B 運賃、復路がニース~東京でSaver L  運賃」です。

まずは選択肢の往路から見てみましょう。

ポイントは2つです。

①1.10倍するか否か

②10000円足すか20000円足すか

1.10倍するか否か

これはマイルチェックです。

【マイルチェックとは?】総合旅行業務取扱管理者試験 海外旅行実務・航空運賃攻略法

マイルチェックが必要かどうかを調べるためにはTPMとMPMを比較します。

「6.各区間の TPM と MPM」

「〈参考〉各区間の TPM の合計」

をみれば簡単に調べられます。

TPM TYO−MAD−PAR−NCE 7887

MPM TYO−NCE 7486(TS)

今回はTPM>MPMです。

したがってマイルチェックが必要となり、割り増し運賃を適用しなくてはなりません。

本来であれば割増額を計算しなければなりませんが、選択肢は全部1.10なので

計算しなくてもかまいません。

10000円足すか20000円足すか

資料の見方

大きく縦3つに分かれています。

左がJLエコノミークラス普通運賃〈Flex Y〉

中がJLエコノミークラス割引運賃〈Standard B〉

右がJLエコノミークラス割引運賃〈Saver L〉

左が一番高級、中が中間、右が一番安価な運賃です。

まず見るべきなのは真ん中のJLエコノミークラス割引運賃〈Standard B〉です。

選択肢をみると10000円たしているのが3つ、20000円たしているのが1つです。

これは途中降機によって加算する金額です。

「ヨーロッパ内で往路・復路各2回可
(1回につき10000円)
ただし、ヘルシンキ・マドリードで
の途中降機は無料で可」

となっています。

行程上をみるとマドリードとパリで2回降りています。

1回につき10000円、ただしマドリードは無料なので

10000円足しているのが正しい選択肢であることがわかります。

ここまでで選択肢のb、cが正しいことがわかります。

今度は復路を調べます。

資料の右側をみます。

ポイントは167000円と187000円の見極めです!

167000円と187000円

復路はSaver L 運賃が適用されます。

資料の(2) 運賃表(抜粋)の《復路》 JL運航便利用をみてください。

ニースなので右側をみればわかります。

次にウィークエンド・ウィークデイの別を確認します。

「復路:ヨーロッパ内の最終地点を出発する曜日を基準とし、1/2往復運賃を適用する」とあります。

したがってヘルシンキを出発した火曜日が基準となります。

火曜日はウィークデイにあたります。

次にシーズナリティを確認します。

「復路:復路のヨーロッパ内の最終地点の出発日を基準として復路の旅程に適用する」とあります。

したがって10月1日が基準となります。

表で言うと下の方です。

上記の2条件を考えると今回適用される運賃が167000円であることが表より読み取れます。

以上より正解となる選択肢はbであることがわかります。