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【国内観光地理】「自然」に関する問題に挑戦②【旅行業務取扱管理者試験対策】

目次

問題1.京都には桜の名所がたくさんありますが、豊臣秀吉が最晩年に催した花見で有名な場所は、次のうちどこでしょうか?

ア)清水寺(きよみずでら)
イ)東寺(とうじ)※教王護国寺(きょうおうごこくじ)ともいう
ウ)醍醐寺(だいごじ)
エ)仁和寺(にんなじ)

 

 

 

 

正解はウ)醍醐寺です。
解説:選択肢の4ヶ所全て1994(平成6)年「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」として世界文化遺産に登録された桜の名所です。その中でも醍醐寺は秀吉の命により花見のために700本の桜を植樹し、慶長3年3月15日(1598年4月20日)に1300人を招いて贅を尽くした酒宴が盛大に催されました。この宴は後に「醍醐の花見」と呼ばれています。醍醐寺では、しだれ桜・ソメイヨシノ・八重桜・山桜など約1.000本の桜が次々と咲き誇り、約3週間様々な桜を堪能することができます。

 

問題2.2013(平成25)年「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉ー」の一つとして「富士山域」が世界文化遺産に登録されました。では、富士山の山頂の所有者は次のうちだれでしょうか?

ア)静岡県
イ)山梨県
ウ)国有地
エ)富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)

 

 

 

 

正解はエ)富士山本宮浅間大社です。
解説:信仰の中心となる富士山の八合九勺(3.360m)以上は、富士山本宮浅間大社の所有の境内です。

 

問題3.ドライバーの憧れの地、日本で唯一車で走れる砂浜「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」は、次のうちどにあるでしょうか?

ア)東京都神津島(こうづしま)村
イ)石川県羽咋市(はくいし)
ウ)静岡県下田市(しもだし)  エ)和歌山県西牟婁(にしむろ)郡

 

 

 

 

正解はイ)石川県羽咋市です。
解説:石川県にある「千里浜なぎさドライブウェイ」は、全長約8kmの観光道路です。「千里浜なぎさドライブウェイ」は、一般の自動車やバス・バイク・自転車でも海岸線の砂浜の波打ち際を走ることができます。特におすすめは、沈む夕日を眺めながらのドライブは最高です。参考までに選択肢の東京都神津島村には「前浜海岸(まえはまかいがん)」、下田市には「白浜海岸(しらはまかいがん)」、和歌山県西牟婁郡には「白良浜(しららはま)海水浴場」とそれぞれ美しい白砂が広がっています。

 

問題4.鹿児島県・与論島(よろんじま)にあるパワースポット「百合ヶ浜(ゆりがはま)」は、”天国に一番近い幻のビーチ”と呼ばれています。「百合ヶ浜」はいつでも見られるわけではなく、ある条件がそろわなければ出現しない幻の白い砂浜です。その条件とは次のうちどれでしょうか?

ア)大潮の干潮時
イ)快晴の日の早朝
ウ)春から初夏
エ)冬の正午

 

 

 

 

正解はア)大潮の干潮時です。
解説:「百合ヶ浜」は島の東側にある大金久(おおがねく)海岸の沖合約1.5kmのリーフの内側に大潮の干潮の時間帯に現れる純白の砂州です。海面はキラキラと輝き白い砂浜とエメラルドグリーンの海の色はまさに地球の楽園です。また、この浜で”年齢の数だけ星砂を拾えば幸せになれる”という伝説が残る絶景スポットです。

 

問題5.岡山県にはある歌人によって名付けられた鍾乳洞があります。その鍾乳洞は次のうちどれでしょうか?

ア)井倉洞(いくらどう)
イ)満奇洞(まきどう)
ウ)備中鍾乳穴(びっちゅうかなちあな)
エ)羅生門(らしょうもん)

 

 

 

 

正解はイ)満奇洞です。
解説:新見(にいみ)市にある「満奇洞」は、1929(昭和4)年歌人の与謝野鉄幹(よさのてっかん)・晶子(あきこ)夫妻が訪れ、「奇に満ちた」洞窟と絶賛し「満奇洞」の名が付いたといわれています。夫妻は以下の句を詠んでいます。

・まきの洞 夢にわが見る世の如く
玉より成れる殿づくりかな      ー与謝野鉄幹ー
・満奇の洞 千畳敷(せんじょうじき)の蝋(ろう)の火の
あかりに見たる顔を忘れじ      ー与謝野晶子ー

ちなみに、新見市にある「井倉洞」は全長約1.200m、洞内の高低差日本一といわれており、洞内に三つの滝が見どころです。真庭(まにわ)市にある「備中鍾乳穴」は、平安時代に書かれた『日本三大実録』に記された日本最古の鍾乳洞であり、「井倉洞・満奇洞・備中鍾乳穴」は岡山県内三大鍾乳洞といわれています。また新見市にある「羅生門」標は高約400mの草間台地にあり、高さ40mもある石灰岩の巨大アーチと鍾乳洞です。

ウィキペディア 満奇洞

問題6.1985(昭和60)年「日本名水百選」に選定された「龍ヶ窪(りゅうがくぼ)」は、次のうちどこにあるでしょうか?

ア)栃木県
イ)長野県
ウ)新潟県
エ)北海道

 

 

 

 

正解はウ)新潟県です。
解説:新潟県津南(つなん)町にある「龍ヶ窪」は、1日43.000tという豊富な湧水の池で、1日1回池の水すべてが入れ替わるため、決して濁ることがない透明できれいな水です。「龍ヶ窪」は清冽な湧水を好む希少なカワマス繁殖地です。参考までに選択肢の栃木県・湯ノ湖(ゆのこ)・長野県・上高地明神池(かみこうちみょうじんいけ)は、カワマスの自然繁殖が確認されている湖沼です。北海道・摩周湖(ましゅうこ)周辺河川では繫殖が確認されています。

 

問題7.日本で2番目に大きな湖の霞ヶ浦(かすみがうら)の大きさは、次のうちどれでしょうか?

ア)220㎢
イ)300㎢
ウ)460㎢
エ)600㎢

 

 

 

 

正解はア)220㎢です。
解説:茨城県にある霞ヶ浦の面積は、茨城県全体の1/3以上を占める220㎢あり、日本で2番目に大きな湖です。参考までに「日本三大湖」の1位は琵琶湖(滋賀県)で面積は670.4㎢、3位はサロマ湖(北海道)で面積は151.59㎢です。

 

問題8.初夏限定で現れる神秘の自然現象「ドラゴンアイ(竜の目)」が見られる場所は、次のうちどこでしょうか?

ア)北海道・支笏湖(しこつこ)
イ)福島県・五色沼(ごしきぬま)
ウ)長野県・大正池(たいしょういけ)
エ)秋田・岩手県境の八幡平(はちまんたい)の鏡沼

 

 

 

 

正解はエ)八幡平の鏡沼です。
解説:秋田・岩手県境に広がる八幡平(1.613m)山頂付近にある「鏡沼」では、雪解け時期の約2週間程しか見られない「八幡平ドラゴンアイ」と呼ばれている貴重な自然現象が出現します。この現象は、沼中心部に雪が残ったまま周囲に雪解け水がドーナツ状に流れ込み、”青い竜の目”のように見えることから命名されました。さらに雪解けが進み穴が開くと「開眼」と呼ばれます。参考までに2018(平成30)年JRのポスターにも採用されています。

 

問題9.碧く美しい海に囲まれていますが、干潮時のみに白い砂浜の参道が現れ歩いて渡れることから、フランス世界遺産「モン・サン・ミッシェル」のようなフォトジェニックポイントが日本にもあります。その場所は次のうちどこでしょうか?

ア)神奈川県・江の島(えのしま)
イ)新潟県・佐渡島(さどがしま)
ウ)島根県・宮ヶ島(みやがしま)
エ)長崎県・壱岐島(いきのしま)

 

 

 

 

正解はウ)島根県・宮ヶ島です。
解説:島根県益田(ますだ)市にある宮ヶ島 衣毘須(えびす)神社は、「山陰のモン・サン・ミッシェル」と呼ばれています。ここは日本画家の東山魁夷(ひがしやまかいい)が皇居の障壁画を描く際のモデルにした場所の一つです。参考までに、東山魁夷が描いた障壁画の名称は『朝明けの潮』です。

 

問題10.2001(平成13)年に公開されたスタジオジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する”海中電柱のようだ!”と話題を呼んでいる場所は、次のうちどこでしょうか? 

ア)千葉県千葉市・稲毛(いなげ)海浜公園
イ)千葉県木更津市・江川(えがわ)海岸
ウ)千葉県館山市・北条海岸
エ)千葉県袖ヶ浦市・袖ヶ浦(そでがうら)海浜公園

 

 

 

 

正解はイ)千葉県木更津市・江川海岸です。
解説:千葉県木更津市にある江川海岸は東京湾に広がる干潟約1㎞に渡り、20m間隔で50本の電柱が海に立ち並んでいる場所があることから、映画『千と千尋の神隠し』に登場する”海中電柱のようだ!”と話題を呼んでいます。参考までに、選択肢は全て千葉県内のおすすめ夕日スポットです。

 

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