観光地理資格

【国内観光地理】「祭り」に関する問題に挑戦④【旅行業務取扱管理者試験対策】

目次

問題1.北海道の冬の味覚を存分に味わえるグルメイベント「恵山(えさん)ごっこまつり」は、次のうちどこで開催されているでしょうか?

ア)函館市
イ)小樽市
ウ)釧路市
エ)室蘭市

 

 

 

正解はア)函館市です。
解説:「恵山ごっこまつり」は、函館市東部にある恵山町の名産「ごっこ」と呼ばれる近海で獲れるコロンとしたユニークな姿の魚を使った「ごっこ汁」や「ごっこの生干し」など存分に堪能できるイベントです。「ごっこ」は深海魚の一種で別名:ホテイウオといい、味はコラーゲンたっぷりのプリプリした身でとっても美味しいです。このイベントは、2月上旬頃に道の駅「なとわ・えさん」にて開催されています。

 

問題2.関門海峡の海沿いにある「和布刈(めかり)神社」で毎年旧暦の大晦日夜半から元旦早朝にかけて行われる「和布刈神事(めかりのしんじ)」は、次のうち何を神前に供えるでしょうか?

ア)さば
イ)ふぐ
ウ)あさり
エ)わかめ

 

 

 

正解はエ)わかめです。
解説:「和布刈神事」が行われる「和布刈(めかり)神社」は、福岡県北九州市門司(もじ)区に位置しており、関門トンネル人道の入り口近くにあります。和布刈神社は、仲哀(ちゅうあい)天皇9(西暦200)年に創建されたといわれている九州最北の神社です。この神事は一般的に「和布刈祭」と呼ばれ、干潮時に神職3名が正装で松明(たいまつ)と鎌をもって海に入り、「和布(わかめ)」を刈り取って神前に供え、一年の平穏と海の安全、豊漁などを祈願します。ちなみに「わかめ」は、「新しい年に万物に先駆けて芽吹く」、「人の手を借りずに生い茂る」とこから、縁起物とされています。

 

問題3.東野圭吾のミステリー小説『夢幻花(むげんばな)』の中で、主人公の一家が毎年七夕の頃家族で訪れる「入谷(いりや)朝顔まつり」は、次のうちどこで開催されているでしょうか?

ア)埼玉県草加(そうか)市
イ)東京都台東(たいとう)区
ウ)愛知県名古屋市
エ)熊本県熊本市

 

 

 

正解はイ)東京都台東区です。
解説:「入谷朝顔まつり」は、東京都台東区・入谷鬼子母神(いりやきしぼじん)の縁日で、毎年7月の七夕前後の3日間開催されています。入谷は朝顔の産地として知られ、「入谷朝顔発祥之地」の碑があるそうです。ちなみに朝顔は旧暦の7月7日に咲くことから、別名:牽牛花(けんぎゅうか)というそうです。参考までに選択肢は全て「朝顔市」行われているところです。

ウィキペディア 入谷朝顔まつり

問題4.2018(平成30)年、「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されている宮城県登米(とめ)市の「米川の水かぶり(よねかわのみずかぶり)」は、次のうちいつ行われているでしょうか?

ア)毎年1月1日の元日
イ)毎年1月15日の小正月
ウ)毎年2月の初午(はつうま)の日
エ)毎年3月の春分の日

 

 

 

正解はウ)毎年2月の初午の日です。
解説:「米川の水かぶり」は、毎年2月の初午の日に藁で作った装束を身にまとい、顔にすすを塗った男衆が家々に水をかけて歩く奇祭です。「米川の水かぶり」は、800年以上前から続く火伏せの伝統行事です。

 

問題5.毎年8月10日午前0時より正午まで開催される「黒地蔵縁日(※くらやみ参りともいう)」は、次のうちどこの寺社で行われているでしょうか?

ア)杉本寺(すぎもとでら)
イ)長谷寺(はせでら)
ウ)安養院(あんよういん)
エ)覚園寺(かくおんじ)

 

 

 

正解はエ)覚園寺です。
解説:「覚園寺」とは、神奈川県鎌倉市にある真言宗泉涌寺(せんにゅうじ)派の寺院で、鎌倉十三仏霊場の十一番札所です。「覚園寺」の地蔵堂には、鎌倉時代に作られた黒く煤けた地蔵菩薩立像(国指定重要文化財)が祀られており、火焚(ひた)き地蔵尊や黒地蔵と呼ばれています。「黒地蔵縁日」は施餓鬼(せがき)供養の縁日で、除災と開運を祈願します。参考までに、選択肢は全て鎌倉で真夜中に寺を訪れたり、御開帳が拝める貴重な寺院です。杉本寺と覚園寺は8月10日午前0時、長谷寺は午前4時、安養院は午前5時に開門されます。また毎年8月10日「杉本寺・長谷寺・安養寺」で行われる観音菩薩をお詣りする縁日「四万六千日詣」は、この日に観音菩薩を参詣すると”四万六千日の御利益がある”といわれています。

 

問題6.富山県富山市八尾(やつお)町で毎年9月1日~3日に行われる「おわら風の盆」で使われていない楽器は、次のうちどれでしょうか?

ア)三味線(しゃみせん)
イ)胡弓(こきゅう)
ウ)鉦(かね)
エ)太鼓

 

 

 

正解はウ)鉦です。
解説:「おわら風の盆」は富山県を代表する祭りで、300年以上伝えられる伝統的な踊りです。風の盆は、二百十日にあたる時期に風神鎮魂と豊作を願う行事です。おわらでは唄と楽器を奏でる役割を「地方(じかた)」と呼びます。地方は「唄い手」「囃子」「三味線」「太鼓」「胡弓」をいいます。三味線が出を弾き、胡弓が後を追い、太鼓が軽く叩かれ、囃子が唄を誘います。「おわら風の盆」は編み笠姿で越中おわら節に合わせて踊り、それぞれの楽器が互いに主張しすぎず、哀調の中に優雅さを失わぬ詩的な唄と踊りです。

 

問題7.2016(平成28)年、「山・鉾・屋台行事(やま・ほこ・やたいぎょうじ)」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されている「八代妙見祭(やつしろみょうけんさい)の神幸行事(しんこうぎょうじ)」では、”妙見神が海を渡る際に乗ってきた”と言い伝えられている想像上の生き物も神幸行事で練り歩きます。その生き物とは、次のうちどれでしょうか?

ア)麒麟(きりん)
イ)亀蛇(きだ)
ウ)龍(りゅう)
エ)鳳凰(ほうおう)

 

 

 

 

正解はイ)亀蛇です。
解説:380年余りの歴史ある「八代妙見祭の神幸行事」は、熊本県八代市にある八代(やつしろ)神社で毎年11月22日・23日に行われる神事です。北斗星と北斗七星を神格化した妙見神に対する信仰に基づき、神社の例祭は妙見祭と呼ばれています。また八代神社は、福島県の相馬(そうま)妙見、大阪府の能勢(のせ)妙見と並んで、日本三大妙見の一つといわれています。神幸行列では、神輿や笠鉾、獅子、神馬、鉄砲隊などと一緒に重さ約130㎏ある「ガメ」の愛称で親しまれている亀と蛇が合体した想像上の生き物「亀蛇」が練り歩きます。

 

問題8.福井県美浜(みはま)町で毎年1月の第三日曜日に行われている「日向の綱引き行事(ひるがのつなひきぎょうじ)」通称:水中綱引きで使われる藁で編んだ大綱の長さと太さは、次のうちどれでしょうか?

ア)長さ40~50m・太さ20~30cm
イ)長さ50~60m・太さ20~30cm
ウ)長さ70~80m・太さ30~40cm
エ)長さ90~100m・太さ30~40cm

 

 

 

正解はア)長さ40~50m・太さ20~30cmです。
解説:「日向の綱引き行事」は、運河に渡した大綱を約20人の半裸の男たちが二手に分かれて大綱を引きちぎって豊漁を祈る伝統行事です。この行事は、1980(昭和55)年に国の選択無形民俗文化財に指定されています。

 

問題9.愛媛県新居浜(にいはま)市で毎年10月中旬の3日間開催されている「新居浜太鼓祭り(にいはまたいこまつり)」の主役・太鼓台(たいこだい)の高さは、次のうちどれでしょうか?

ア)約3m
イ)約5.5m
ウ)約7m
エ)約8.5m

 

 

 

正解はイ)約5.5mです。
解説:「新居浜太鼓祭り」は、秋の豊作などを祝う秋祭りです。この祭りは古くから男祭りと呼ばれ、金糸銀糸で彩られた豪華絢爛な太鼓台と呼ばれる山車が町を練り歩きます。祭りの主役・太鼓台の高さは約5.5m・長さ約12m・重さ約3tという大型で、約150人のかき夫と呼ばれる担ぎ手が太鼓台を担ぎ上げる「かきくらべ」が最大の見どころです。

 

問題10.2004(平成16)年、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして世界文化遺産に登録された「金峯山寺(きんぷせんじ)」では、「蓮華絵(れんげえ)・蛙飛び行事(かえるとびぎょうじ)」というユニークな奇祭が行われます。この行事は、次のうちいつ行われているでしょうか?

ア)6月30日
イ)7月1日
ウ)7月7日
エ)8月15日

 

 

 

正解はウ)7月7日です。
解説:金峯山寺は、奈良県吉野山にある役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修験道の本拠地で、「蓮華絵・蛙飛び行事」は毎年7月7月に金峯山寺蔵王堂(ざおうどう)で行われる行事です。「蛙飛び行事」は、蔵王権現(ざおうごんげん)に弁天池の清浄な蓮の花を供える法要の「蓮華絵」とともに行われます。白河天皇の時代、(記載注意)不心得な男が山伏を侮辱したので、大鷲にさらわれ断崖絶壁に置き去りにされます。男は後悔したので高僧が男を蛙の姿に変えて吉野山に連れ帰り、蔵王権現の宝前でその法力によって元の姿に戻したという伝説を実演する修験道の法力を示す行事です。

 

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