目次
そもそも貸切バスとは?【旅行業務取扱管理者試験科目「国内旅行実務」対策講座】
貸切バスとはその名のとおり貸切って利用するバスのことです。
貸切バスとよく比較されるものとしては乗合バスがあります。
貸切バスと乗合バスの違い
貸切バス(出題される) 貸切って利用する。 通常関連のある人同士で利用する。 バスツアー・修学旅行など |
乗合バス(出題されない) 定められた路線を運行している。 知らない人同士で乗り合わせる。 バス停で乗降者する路線バス・都市間バスなど |
旅行業務取扱管理者試験で出題されるのは貸切バスだけです。
貸切バス運賃・料金の配点と難易度【旅行業務取扱管理者試験科目「国内旅行実務」対策講座】
令和元年度の国内旅行業務取扱管理者試験では100点中14点分出題されました。
令和元年度の総合旅行業務取扱管理者試験では100点中5点分出題されました。
国内旅行業務取扱管理者試験を受験される方にとっては配点が高く特に重要です。
総合旅行業務取扱管理者試験を受験される方にとっては一見配点が低く見えるかもしれませんが、難問が多い総合旅行業務取扱管理者試験の出題の中ではかなり解きやすい部類であり、合格のために落とせない問題です。
難易度は国内・総合どちらにおいても、JR運賃・料金や観光地理に比べると、かなり簡単で解きやすくなっています。
どんな問題が出題されるのか?【旅行業務取扱管理者試験科目「国内旅行実務」対策講座】
貸切バスの運賃・料金に関する問題が出題されます。
貸切バスの運賃とは走行時間や走行距離から算出される金額です。
貸切バスの料金とは深夜早朝の運行や特殊車両を使用する時などにかかる金額です。
基本的には試験対策上はそこまで運賃・料金という言葉の違いを意識しなくても大丈夫です。
試験対策上必要なのは基本的な運賃の計算ルールを覚え、選択肢を比較できるようになることです。
貸切バス運賃の計算方法
貸切バス運賃は時間・キロ併用制運賃という運賃計算のための考え方があります。
例えば貸切バス会社が利用者の求めに応じて、6時間で200キロ走行した場合、6時間走行したことに対する運賃と200キロ走行したことに対する運賃を合計して利用者に請求できます。
時間制運賃+キロ制運賃=請求運賃
運賃計算の基本原則はこれだけです。
そして試験においては必要な数字や金額は全て与えられています。
受験者に求められるのは計算に必要なちょっとしたルールを覚えることだけです。
順番に見ていきましょう!
運賃計算のルール【旅行業務取扱管理者試験科目「国内旅行実務」対策講座】
回送時間は運賃に含まれる
回送時間とはバスは走っているが乗客が乗っていない時間のことです。
具体的にはバスが車庫から乗客のところまで行く時や、乗客を降ろして車庫に帰る時に発生します。
忘れずに料金計算に含めましょう。
点呼点検時間
原則として走行前と走行後の1時間ずつ計2時間が走行時間として加算されます。
実際にバスが走っていない時間ですが、安全な運行の確保のために必要な時間とされています。
選択肢を見るときにこの点呼点検時間があるか注目しましょう。
30分以上なら1時間に切り上げ、30分未満は切り捨てて0時間
分単位の時間はこのように処理します。
例えば走行時間が6時間45分なら7時間で計算する。
同じく走行時間が8時間20分なら8時間で計算するといった感じです。
回送時の走行キロも運賃に含まれる
回送時の走行キロも運賃に含まれます。
回送時間の考え方と同じです。
10キロ未満は切り上げる
走行時間の場合とは違い、こちらは切り上げです。
例えば走行距離が145キロならば150キロで計算。
同じく走行距離が222キロならば230キロで計算といった具合です。
仮に端数が1キロや3キロだったとしても同じく切り上げます。
違約料【旅行業務取扱管理者試験科目「国内旅行実務」対策講座】
違約料とは貸切バスの予約を取り消したり、減車した場合のいわゆるキャンセル料のことです。
取消時
取消のタイミング | 違約料 |
予約の14日前~8日前 | 運賃・料金の20% |
予約の7日前~24時間前 | 運賃・料金の30% |
24時間前過ぎ | 運賃・料金の50% |
2週間前は20%、1週間前は30%、直前ならば50%といったイメージです。
減車時
予約車両数の20%以上の車両が減少したときは、減少した車両について表の違約料を支払います。
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